コラム
2015.04.20
アースデイ
皆さんは、普段地球環境について考えることはありますか?
4月22日はアースデイです。アースデイは、「地球環境について考える日」として提案された記念日です。後述しますが、4月22日以外にもアースデイは存在します。ただし、広く知られているのは4月22日の方らしいです。
最初にアースデイの概念が提唱されたのは、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)における環境関連の会議とのこと。1969年、ジョン・マッコネル氏が提案しました。この概念を初めに採用したのはサンフランシスコ市で、当時の同市市長が翌年の3月21日(北半球における春分の日)に世界初のアースデイを宣言し、当時の国連事務総長もこの提案を支持して1971年2月26日に国連事務総長としてアースデイ宣言書に署名しました。後任の国連事務総長もこの方針を継承したため、現在に至るまで3月21日は国連によるアースデイとされています。毎年、この日には国連本部にある「日本の平和の鐘」が鳴らされています。この「日本の平和の鐘」は、1954年に日本国際連合協会から国際連合に贈られたもので、国連における平和の象徴とされています。春分の日以外にも、月の国連総会の開催時、9月21日に行われる国際平和デーの式典で鳴らされるそうです。
さて、初めに4月22日がアースデイとして広く知られていると書きましたが、どうしてこの日が認知されるようになったのでしょうか。アメリカ合衆国上院議員であったゲイロード・ネルソン氏が1970年4月22日、環境問題においての討論集会を開催すると呼びかけました。この呼びかけに応じた人数はなんと2000万人以上いたそうです。これが、一般への認知につながったのでしょうか。その後、4月22日にアースデイ集会を行うという運動形態がアメリカにとどまらず全世界へと広まりました。環境問題に対して人々の関心が払われるようになり、アメリカでも環境保護庁の設置や各種環境保護法が整備されるに至ったそうです。
2009年の国連総会で、4月22日を「国際母なる地球デー(International Mother Earth Day)」とすることが採択され、翌2010年から実施されています。もともとあった「アースデイ」を正式に国連の記念日にしたものですね。アースデイのイベントにはこれと行った形式はなく、各々が地球のことを考えればいいようです。私たちに今何ができるか。それを考えるのが大事なのでしょうね。
日本においては、1990年から2000年までを一つの区切りとして、毎年4月を中心にアースデイに関連する催しや取り組みが続けられていましたが、2001年以降も取り組みは続けられています。東京では、4/18,19にTOKYOFMとJFNの共同開催で行われている「EARTH×HEART LIVE」やアースデイ東京事務局による「アースデイ東京」というイベントが行われました。私は残念ながら行けませんでしたが、参加した方はいますか? 他の地域でも、アースデイに関係するイベントを行っているところはいろいろあるようですね。時期もその地域によって様々です。この機会に地球環境について、考えてみてはいかがでしょうか。
2015年4月20日 10:00 AM | カテゴリー: コラム