コラム
2014.02.21
優待目的の株式投資
~配当金と優待をもらい株は売らないという考え方~
まず、株式とか投資と言ってもその用語も分からない方が多いかと思います。そこの敷居が高いことで、投資や経済は難しいと思ってしまっている方が投資の世界に入ってきません。難しいところは分かりやすく説明していきたいと思います。
日経平均株価やインデックスなどのような全体的な銘柄を1部上場株の全体レベルを見るのもではありません。今回取り上げる個別銘柄の株への投資とは、例えばスターバックスコーヒージャパンや日本マクドナルドHDのような個別銘柄の株に投資するというものです。
会社は上場することによって資金を市場から得る以外にも知名度、信用力などがアップします。未公開株を元々持っていた起業家などは多くの利益を得ることもあるでしょう。もちろん売却しないのなら利益にはなりませんが、上場することにより概ね資産評価額は上がります。ニュースなどで、上場時の発行株式数×上場株価から時価総額などが話題になったりします。ただ、新株を広く一般に売り出し、その後、上場した株式は自由に誰もが売買可能となるわけで、気づけばその株式比率により自分で起業した会社から起業家自身が取締役解雇通告を受けることもありますので注意が必要です。
投資家は株を購入し、上場した会社はその当期利益(純利益)の中から、その会社の配当性向により配当金が支払われます。配当性向とは、配当総額の当期利益(純利益)に占める割合です。日本の配当性向は25%程度と言われています。1株あたり配当金×その投資家の持ち株数から源泉税20%が差し引かれて支払われます。販売する単位にもよりますが、1株単位で購入可能な株ですと、あなたは1株持っているだけでも立派な株主、投資家です。
株を購入するメリットですが、株をなるべく安い時期に購入して、株価が上がったら売却するというキャピタルゲインがあります。
例:1株50,000円の株を1株購入すると、50,000円の購入資金が必要です。別途手数料は係ります。
1株60,000円に株価が上昇すると、10,000円の売却益が見込まれます。ここでこの株を売却して10,000円の売買差額を得る、これがキャピタルゲインですね。
現在1株60,000円に株価上昇中、ここで売却しません。その後その企業に嫌気が差さない限り株価が多少上下しようが、そのまま持っています。
50,000円で購入した株からその年配当金をもらいました。
1株あたり配当金600円だった場合、買取価格に対する配当利回り600円÷50,000円×100=1.2%
年1.2%の利回りがありました。この時点で、定期預金の金利は高くても年0.3%程度ですのですでに超えています。
ここに優待の部分を足していきます。商品券1,000円分企業から贈呈されると1,000円÷50,000円×100=2%
配当利回りと優待利回りを足すと1.2%+2.0%=3.2%となります。
例えばこの企業がみんなに愛されている企業で今後100年潰れない企業だとします。すると、100年分の配当利回りと優待利回りを足すと320%となります。仮に31年後にその企業が倒産しても元の購入資金50,000円は配当と優待で、すべてもらっています。
配当金以外に優待のある会社はその分株主からの愛されています。優待はお歳暮などと同じ贈答品の扱いですから株主は優待をもらっても税金を支払う必要はありません。優待の内容ですが、お米などの食料品や自社商品、買い物優待券、商品券、乗り物割引券、入場料無料券などなど様々なものがありますので、詳しく調べてみてはどうでしょうか?
このように、株を売却せず保有することで配当等の収入を得るインカムゲインを得ながら、永遠の株を保有するタイプの株主になりましょう。
株式投資ビギナーの方は、最近良く話題にされているNISAを使ってみるのも良いでしょう。税制面で優遇が可能になります。
2014年2月21日 10:00 AM | カテゴリー: コラム