コラム
2013.05.14
昭和の日とみどりの日
ゴールデンウィークも過ぎ、学生の皆さんは新しい学年にも馴れてきた頃でしょうか?ゴールデンウィークは週末も絡んでいますが、その中にもちろん祝日も含まれています。今回は、その中から昭和の日とみどりの日に焦点を当ててみたいと思います。
まず、皆さんはゴールデンウィーク中にどのような祝日があるかご存知ですか?まずは4月29日の昭和の日、5月3日の憲法記念日、5月4日のみどりの日、5月5日の子供の日。これらがゴールデンウィーク期間に含まれる祝日となっています。ただし、このような形になったのは2007年からであり、比較的新しく制定されたものとなっているのです。
みどりの日自体が1989年に出来た新しい祝日です。上記では5月4日がみどりの日であると紹介しましたが、みどりの日が制定された1989年から2006年までは4月29日がみどりの日でした。これは、もともと昭和天皇の誕生日が4月29日であり天皇誕生日の祝日であっとことが大きく関係しています。1988年以前にもともと天皇誕生日という祝日だった4月29日が昭和天皇の崩御によって祝日でなくなってしまうとゴールデンウィーク中の休日が減ることとなってしまいます。そのことにより国民生活に不都合が生じることを防ぐ為に穴埋めとして、国会は新たに祝日を制定しようと考えました。そうして、昭和天皇が愛でていたようにみどりを愛でようという意味合いをこめてみどりの日を制定したのです。しかし、もともと天皇誕生日である4月29日を昭和にちなんだ祝日にしたいという声が多く、2007年に新たに昭和の日が制定され、みどりの日は5月4日に移動しました。それまで5月4日は「国民の休日」とされており、飛び石連休を避けるため5月4日が平日の場合は「国民の休日」として休みになるという形が取られていました。しかし、みどりの日が5月4日になったことによって、常に連休となる今の形になったのです。日本人にとって、ゴールデンウィークとは憲法を改正してしまうほどの力を持つと言うのもすごい話ですよね。
今回は5月5日が日曜日のため、5月6日が振替休日という形になっていました。週休二日制が広まった現在は、三連休にするためのハッピーマンデー制度によって○月○週の月曜日という形になった祝日もありますよね。しかし、日付を動かせない祝日も多く存在します。その祝日の由来なども改めて調べてみると面白いかもしれませんね。
2013年5月14日 10:00 AM | カテゴリー: コラム