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2013.03.19
卒業式



 春といえば、出会いと別れの季節という印象が強いかと思います。4月になれば新たな環境に身をおくことが多いので数多くの出会いが待ち受けているでしょうが、3月は卒業の時期なので別れのイメージが強くなってしまいます。現在最高学年の皆様は卒業ですね。学生割引が使える期間も残り少なくなっているはずです。名残惜しさ、感じていますか?
 日本では卒業の時期は春が定番となっておりますが、色々な国の卒業時期を調べてみたところ、国・地域によって入学・卒業時期はバラバラでした。最近ですと東京大学がグローバル化への対応策として「秋入学制」を検討し始めたことは記憶に新しいですよね。卒業時期は今のところ春で考えられているそうですが、ゆくゆくは晩夏や秋卒業になるのでしょうか?実現されるのがいつになるのか、そもそも実現されるかは分かりませんが、日本のグローバル化が一歩進むことになるのでしょうか?

 

 さて、上記の通り卒業時期には国によって違いがあるようですので今回は各国の卒業の時期について調べてみました。
 日本は皆さんがご存知の通り3月です。桜が咲く中での卒業式というのは風情がありますよね。しかし、3月に卒業式がある国というのはあまりありません。私が今回調べた中では、アジアではインド、タイ、フィリピンの三カ国。馴染みの深い韓国は2月、中国は7月と時期もバラバラです。西欧諸国では、入学時期も人によって異なるため、明確に何月という卒業時期は決まっていない国も多いようです。そうなると、学位授与のための式は存在しても、学校の課程終了が公的試験(バカロレアやアビトゥアという進学の為の資格試験)によって認定される国は入学時期が人により異なるので、もちろん卒業時期も異なります。そうすると卒業という概念自体がなく、卒業式が行われない場合もあるとか。例を挙げれば、イタリアの大学では卒業時期が個人によって異なるそうで、そのため卒業式は行われません。卒業論文を書き上げた後に教授と面談をし、論文に合格が貰えた場合、その日が卒業日になるとのこと。ただでさえあがり症の私にはなかなか酷な卒業試験に思えます・・・。ほとんどの人が5~6年を掛けて大学を卒業し、入学人数に対して卒業できるのは3割程度だそうです。日本の大学と比べると、卒業難易度は高そうですよね。

 ちなみに卒業式の服装といえば、女子は袴が多いのではないでしょうか。私の大学ではほとんどの卒業生が袴を身に纏っていましたが、同時にアカデミックガウンの着用もあったので傍目にどう写っていたのか・・・今となっては少し疑問があります。多分珍しくはないことだと思いますが。

 卒業、進級、入学、入社など4月に入れば環境も変わることかと思います。私もそうですが、皆さんも良いスタートをきれるように気合を入れていきましょう。

(コラム*カワセミ)

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