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2012.11.08
国旗のデザイン

 

 今回のコラムは、国旗のデザインについてです。国旗は国のシンボルです。国旗の色やデザインにはそれぞれ意味があり、その意味を知ることが大切だと思います。世界は輸送機器やインターネットの発達でどんどん小さくなってきたように言われています。しかし、実際に想像ができるような国は少なく本当は世界の国々の大部分のことをよく知らないというのが現実です。国旗の色やデザインを比べてみて、その共通点を見つけたり特徴を見つけたりしながら世界のことに関心を持ち、もっと知っていけたらと思います。それでは、一緒に国旗を見ていきましょう。
 まず国旗のデザインについてですが、デザインにはそれぞれの意味があります。それぞれのデザインの持つ意味について、私なりに共通性を見つけてみました。

・『ユニオンジャック』のデザインはイギリス連邦の一員であることを表します。イングランドのSt.George Cross(白地に赤の十字)、スコットランドのSt. Andrew Cross(青地に白で斜めの十字)、およびアイルランド(1801年当時)のSt. Patrick Cross(白地に赤で斜めの十字)の3つの旗を組み合わせてデザインができています。
 イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、ツバル、フィジー、クック諸島

・『スカンジナビア十字』のデザインは、十字軍遠征の際、敵味方の区別をつけるため用いたのが始まりらしい。世界最古の国旗と言われるデンマークの国旗が基となっています。
 スウェーデン、アイスランド、ノルウェー、デンマーク、フィンランド

・『十字架』キリスト教信仰のシンボルの十字架を使用している国旗です。
 バチカン、スイス、ギリシャ、グルジア、マルタ、トンガ

 次に、色で意味と共通性を見ていきましょう。
・『緑・黄・赤』の色は、アフリカ統一色と呼ばれています。『緑』が持つ意味は、労働・森林・農業・希望・平和・カカオ・発展への期待・大地の恵み・復活への期待・農作物。『黄』が持つ意味は、希望・富・太陽・鉱物資源・肥えた土・天然資源・労働・サバナと国の富。『赤』が持つ意味は、自由・独立戦争で流した血・人間性への尊厳・愛国心・先祖の勇気・勇気と独立を表します。色の意味ですが国によって違いがあるようです。
 エチオピア、ガーナ、カメルーン、ギニア、ギニアビサウ、コンゴ共和国、サントメ・プリンシペ、セネガル、トーゴ、ベナン、マリ

・『赤・白・青』の色は、スラブ民族に共通する色です。スラブ民族は、東ヨーロッパに住む民族でスラブ語を話す。ロシア人、ポーランド人、チェコ人などが代表的です。
 クロアチア、スロバキア、スロベニア、セルビア、ロシア

 どうでしょうか、楽しんでいただけたでしょうか?子供の頃に地図帳などに出てくる国旗についてはざっと覚えた記憶がありますが、改めて国旗の色やデザインの由来まで調べていくと、新発見の連続でした。
 上記に挙げたデザインの他にも『太陽』『月』『星』を使ったものや紋章を使ったもの、ストライプ、一色旗、二色旗、三色旗、四色旗などの横タイプや縦タイプの国旗など関連付けて見ていくと奥が深くて楽しめます。
 また、機会があれば国旗について書いてみたいと思います。世界が平和でありますようにとの願いを込めて締めさせていただきます。

(コラム*FPロバ)


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