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2015.02.01
建国記念の日


 2015年になって2ヶ月目に突入しました。来る2月11日は建国記念の日ですね。今回は日本建国の歴史と「建国記念の日」の成り立ちを簡単に書いてみたいと思います。
 まず、「建国記念の日(けんこくきねんのひ)」は、日本の国民の祝日の一つで2月11日に定められています。内閣府のHPの「国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)」では、「建国記念の日」は政令で定める日で、「建国をしのび、国を愛する心を養う」とされています。戦後、一旦は祝日から削除されましたが1966年(昭和41年)の祝日法改正により国民の祝日に再度加えられ、翌1967年(昭和42年)2月11日から適用されています。他の祝日が祝日法に日付を定めているのに対し、「建国記念の日」は「政令で定める日」と定められています。この規定に基づき、佐藤内閣が建国記念の日となる日を定める政令(昭和41年政令第376号)を定め、「建国記念の日は、二月十一日」としたので、毎年の2月11日が「建国記念の日」になりました。
 
 元々は神武天皇が即位した日を日本の建国された日として祝っており、これは紀元節(きげんせつ)と呼ばれていました。戦後に一旦削除された背景には、「紀元節を認めることにより、天皇を中心とする日本人の団結力が高まり、再び米国の脅威となるのではないか」というGHQの意向があったとのこと。
 しかし、その後テレビ局が行ったアンケート調査により、全国民の80%以上の人が「建国を記念する日」を望んでいるということがわかりました。このことからも紀元節を復活させようという動きが高まり、反対する動きを抑えて建国を記念するための祝日を設けることになりました。ただし、建国記念の日が成立するまでには「日本の正確な起源などわかっていないのに建国記念など定められない」など専門家による多くの議論があったようです。
 
 日本書記では、日本国を統一したのはカムヤマトイワレビコノミコトとされています。そして、彼が初代天皇になった神武天皇であるとのこと。神武天皇は、現在の建国記念の日にあたる辛酉元旦(現在の暦で紀元前660年2月11日)に、大和の橿原(かしはら)の宮で即位したとされています。ただ、歴史学上では神武天皇は実在の人物としては扱われておらず、日本書紀における神武天皇は「神話」として扱われています。なので、この日は「建国記念日」ではなく「建国記念の日」なのでしょうね。
 「建国を記念する日」を制定するにあたって、名称は「紀元節」から「建国記念の日」に改正されました。「建国記念の日」が「建国記念日」ではないのは、史実に基づく建国の日とは関係なく、建国されたという事実そのものを記念する日だからです。紀元節は全国の神社で「紀元節祭」と呼ばれ祭事が催されていたほか、庶民の間でも「建国祭」として祭典が行われていたそうです。
 
 今まで何気なく過ごしてきた「建国記念の日」ですが、制定されるまでにはこのような背景があったのですね。日本には色々な祝祭日があるので、他にも気になる祝日があった際には色々調べてみたいと思います。

 

(コラム*カワセミ)

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