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2014.10.15
星座占い(後)


 

 さて、今回も前回に引き続き星座占いについて書いていきます。『星座占い(前)』では占星術の概要について書きましたが、後編となる今回は西洋占星術(12星座占い)について、もう少し掘り下げて書いてみようと思います。

 まずは、西洋占星術の歴史に触れていきます。
 西洋占星術の起源はバビロニア(古代メソポタミアにおける大部分の地域)から始まったと言われています。バビロニアでは、紀元前2千年紀に天の星々と神々を結びつけることが行われ、天の徴が地上の出来事の前兆を示すという考えがありました。ただ、当時前兆と結び付けられていた出来事は君主や国家に関わる物事がほとんどであり、一般人には関わりが薄いものでした。その読み取りも星の位置を描いて占うものではなく、星にこめた象徴的な意味(火星は軍神ネルガルに対応していたから凶兆とするなど神話を絡めたもの)を読み取るものに過ぎず、前編で触れた今の形とはもちろん異なります。
 現代にも引き継がれている星位図を描く占星術は、天文学が発達して惑星の運行に関する知識が蓄積していった紀元前1千年紀半ば以降になって盛んになったそうです。しかし、この頃も含め、古来、天文学と占星術の境界の曖昧な時代は長く続いたとのこと。元々は暦のために整備された獣帯を占星術と結び付けることも、そのころに行われました。現存最古の記録に残る星位図は楔形文字で書かれており、紀元前410年のものだというので驚きです。ただし、この時点ではホロスコープ占星術に見られる概念はほとんど現れていなかったそうです。昔は現在と比べると、色々なものが神様や霊などの超自然的なものと繋がっていると考えられていました。きっと、占いの位置付けも今とは違うものだったのでしょうね。

 

 さて、次は西洋占星術における最重要項目である星座・サインについて書いてみます。
 12星座占いで必要不可欠な12のサイン(12宮)についてですが、分け方には、トロピカル(Tropical)方式とサイデリアル(Sidereal)方式という2つの方法があり、西洋占星術ではトロピカル方式が使用されています。トロピカル方式は春分点を基準とし、おひつじ座からうお座までの12星座に、それぞれ30度ずつを割り当てる方法です。しかし、地球の歳差(自転している物体の回転軸が、円をえがくように振れる現象)により基準となる春分点自体が移動するため、本来なら12宮もずれていきます。また、12星座が制定された時代では、黄道上にあるとされていた星座は12個でしたが、1995年にイギリスの天文学博士が天文学に基づく星座区分では黄道上に13個の星座があるのだから、占星術にも利用すべきであると提唱したため、13個目の星座であるへびつかい座を含めた13星座占いが考案されました。しかし、多くの著名な占星術師は13星座占いには否定的な立場をとっていて、伝統的な黄道12等分方式を用いているようなので、13星座占いは一般的に浸透していませんよね。これは占星術における宮(サイン)と夜空の「星座」を混同した結果に基づくものであるとして、占星術界においては否定的な意見が多いようです。12星座占いは各星座の期間はほぼ同じ位ですが、13星座占いだと期間は一定ではなく差があります。これは、黄道を12等分した宮を用いた従来の12星座占いとは違い、黄道上での各星座の範囲をそのまま星座の期間としているため期間に差が出ています。
 12のサインは、火、水、空気、土の四大元素に分類され、同時に活動宮、不動宮、柔軟宮という三様相でも分類もされています。また、サイン(宮)ごとに男女で性が割り振られており、支配星や意味、支配する身体部位などもあります。おひつじ座を例に挙げれば、サインは白羊宮(はくようきゅう)、性は男性、四大元素は火、三様相は活動、支配星は火星(副支配星は冥王星)、基本的な意味は粗野、支配する身体部位は頭部となります。自分の星座がどのような意味を持つかを調べてみるのも面白いですよね。

 前回と今回合わせて、占星術について書いてみましたがいかがでしたでしょうか。私自身軽い気持ちで調べはじめたのですが、奥の深さに驚きが募るばかりでした。興味がわいた方は、是非ちゃんとした書物などで調べてみてくださいね。

(コラム*カワセミ)

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