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2012.10.17
バランスシート


 

 今回は、前回に引き続きファイナンスの基礎知識のお話をします。前回は『企業の5つの利益』というタイトルで損益計算書についての話をしましたが、第二回となる今回は引き続き会計分野から『バランスシート』を取り上げてみましょう。
 みなさんは、バランスシートまたは貸借対照表という言葉を聞いたことはありますか?聞いたことはあるが見たことはないという方もいそうですね。前回も触れましたが、財務諸表にはバランスシート(貸借対照表またはB/S)のほかに、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書などがあります。
 まずバランスシートについて説明します。バランスシートとは、ある一定時点で企業がどのような源泉から資金を調達し、その資金をどのように運用しているかを対象表示した計算書になります。ここでいうある一定時点とは普通は決算日を指します。
 バランスシートは左右に分かれています。右側には負債と純資産が、左側には資金の運用形態である資産が記載されます。負債はいずれ返済するものなので他人資本とも呼ばれています。これに対して純資産は原則返済の必要がないので自己資本とも呼ばれています。資産は通常細かく分けて流動資産と固定資産に分けられます。また、負債も流動負債と固定負債に分けられます。資産と負債ともに存在する流動と固定の区別は、正常営業循環基準とワンイヤー・ルールによるものです。正常営業循環基準とは普通に営業していくうえで循環しているものです。ワンイヤー・ルールとは決算日翌日から起算して1年以内に現金化できるものとなります。正常営業循環基準とワンイヤー・ルールが流動資産や流動負債の流動の意味となります。正常営業循環基準と決算日翌日から起算して1年超のものが、固定資産や固定負債の固定の意味となります。

 

 実際に個人の身近な話を例に挙げて考えてみましょう。例えば、あなたが、今預金を200万円持っていたとします。これはあなたの自己資金ですからバランスシートの右側の純資産になります。自動車購入する際に、50万円分は預金を切り崩し、残りの50万円はローンを組んだとします。預金は200万円から50万円減少した150万がバランスシートの左側流動資産となります。自動車も資産となりますので、左側の固定資産となります。自動車ローンは外部からの借入ですから右側の固定負債となります。そして不思議なことに右側の純資産は200万円から変わりません。預金が自動車に代わりましたが、買ったその年は会計上価値は下がりませんので純資産はそのまま200万円となります。
 詳しくは図表をご覧ください。

 図表のようにバランスシート自体は200万円から250万円と大きくなっています。
 上記で挙げたのは自動車購入の例でしたが、他にも土地や建物等を購入してローンを組むと外部からの資金が注入されますので、バランスシートは大きくなります。これは企業に置き換えて考えても同じことで、外部から借入をすると負債・純資産合計額が大きくなり企業の規模が大きくなったといえます。損益計算書の中で費用として利息を支払えて当期純利益がプラス計上ならば、バランスシートの純資産が増加します。損益計算書がプラスだと当期純利益が増加し純資産が増えますし、逆に、当期純損失の場合は、マイナスなので純資産が減少します。

 どうでしょうか、理解できたでしょうか?

 また、機会があればファイナンスのいろはについて書いてみたいと思います。

(コラム*FPロバ)


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