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2012.08.29
世界遺産について


 

 今回は、世界遺産について書いてみたいと思います。
 世界遺産と言うと、みなさん何を思い浮かべますか。BS放送などのハイビジョン映像でしょうか。地球生成の過程を想像させる手つかずの大自然、ヨーロッパなどの歴史ある建造物などを思い浮かべる人が多いかと思います。
 私が世界遺産についての本などを読むようになったきっかけも綺麗な映像によるものが大きかったと思います。あとは、2011年12月世界遺産検定(せかけん)の受験です。おもに世界遺産の基礎知識、日本の遺跡、主要な世界遺産の中から出題されるものでした。仕事ではなく単なる趣味ですが、現在は、世界遺産検定2級を持っています。
 世界遺産は、英語でWorld Heritageと言います。世界遺産とは、人類全体にとってかけがえのない『顕著な普遍的価値』をもつ貴重な財産であり、保全して次世代に伝えられるべきもののことだそうです。1978年に最初の12件の世界遺産が登録されてから今年で34年が経ちました。2012年現在、文化遺産745件、自然遺産188件、複合遺産29件の計962件が世界遺産リストに登録されています。
 世界遺産に関する日常的な事務を取り仕切るユネスコ世界遺産センターは、パリのユネスコ本部内にあります。ユネスコのユネスコ憲章の前文では、以下のように書かれています。
『戦争は人の心の中に生まれるものだから、人の心の中にこそ、平和のとりでを築かなければならない』
 世界遺産についても同様に、世界の多文化共生に気づき、異なる文化を尊重する意識を高めて、一人一人の心の中に『平和のとりで』を築いていってほしいという思いがあるようです。

 

 1960年、世界遺産誕生の大きなきっかけとなる出来事がありました。それが、エジプトのヌビア遺跡救済キャンペーンです。エジプト政府がナイル川上流にアスワン・ハイ・ダムの建設を開始、ヌビア地方の『アブ・シンベル神殿』と『フィラエのイシス神殿』がダム湖の底に水没する危機にさらされました。ナイル川の氾濫を抑えるための洪水対策と経済的発展のための水力発電がダム建設の理由だそうです。これはエジプト国内の問題ですが、世界各国は考古学的・文化的な損失の危機を重く見ていました。
 ユネスコは、ヌビアの遺跡を守ろうとする救済キャンペーンを実施しました。世界50か国が賛同したそうです。結局、計画の中で水没してしまう神殿をブロック状に裁断し、そのブロックをクレーンで持ち上げ高い丘の上に神殿を移したそうです。
 この出来事から、世界遺産の理念が生まれたそうです。遺跡を所持している国だけでなく世界各国が協力して守らなければならないという考えに至ったのですね。
 2012年8月現在、日本には世界遺産の登録が16件(うち文化遺産12件、自然遺産4件)となっています。2012年8月現在、関東地方には『日光の社寺』と『小笠原諸島』の2件があります。2011年9月に新たな世界遺産候補としてユネスコ世界遺産センターに推薦状を提出している物件として『富士山』、『武家の古都・鎌倉』の2件があります。こちらは世界遺産委員会において2013年に記載の可否が審議される予定です。関東地方にお住まいの方は、身近に新たな世界遺産が誕生する可能性があります。とても楽しみです。
 みなさんも、国内海外問わず、世界遺産を絡めた観光をしてみてはどうでしょうか。日本にある世界遺産については、次回書かせていただきます。それでは、また次回お会いしましょう。

(コラム*FPロバ)


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